「AWSを使って学ぶ監視設計」の商業誌版(物理本)&サンプルコードの公開

オンライン開催となった技術書典8で頒布した「AWSを使って学ぶ監視設計」に加筆修正を加え、この度インプレスR&Dさんの方から技術の泉シリーズとして出版させていただきました。

nextpublishing.jp

あと、サンプルコードをしれっと公開してたので紹介します

github.com

AWSを使って学ぶ監視設計」について

本書の内容については以下の記事をご覧ください。加筆部分については後述します。

【技術書典 応援祭 】 監視設計本を書きました -

AWSを使って学ぶ監視設計」はオンラインで電子版のみでしたが、ありがたいことに応援祭とBOOTH合わせて500部以上ご購入いだき、さらにクラスメソッドさんのDevelopers.IOでも取り上げていただきました。オンラインでどうなるのだろうと不安でしたが、予想以上に反応をいただけて嬉しかったです。

dev.classmethod.jp

また、他にも書評を書いてくださった方が多くいらっしゃり、非常に嬉しかったです。ありがとうございました!!!

物理本について

今回は商業誌ということで、プリント・オン・デマンドという少し特殊な形にはなりますが、物理本もあります。 前回の技術書典の際には、間に合わなかっ 即売会がなくなったので物理本は制作していませんでした。物理本が欲しいというツイートもいくつか見かけたので、機会があればと思っていましたが、今回お話をいただいたことで物理本を出せてよかったです。

プリント・オン・デマンド(POD)

私も詳しくは知らないですが、発注を受けてから印刷するサービスとのことです。

Amazon.co.jp ヘルプ: プリント・オン・デマンド(POD)

在庫を抱えずに物理本を出版できるのは魅力的ですね

加筆部分について(CloudWatch Synthetics)

商業誌版では、付録にCloudWatch Syntheticsを使ったFrontendの監視を追加しています。
Frontendの監視は何か書きたいとは思っていたのですが、同人版では時間と気力がなくて断念したので、いい機会だと思い執筆しました。
また、2020年4月にCloudWatch SyntheticsがGA(General Availability)になったこともあり、CloudWatch Syntheticsを使ってFrontendの監視を書くのがちょうどいいだろうとこのテーマにしています。ただ、まだ新しいサービスで私も本番での運用経験はないので "付録" という形で追加させていただきました。Syntheticsを使う足がかりにになれば幸いです。

表紙について

表紙イラストは、はこしろさんに描いていただきました。

whitecubeart.com

「監視」と「設計」という感じが出せればという、なんだそりゃという感じの依頼になってしまったのですが、本当に素晴らしいイラストを描いていただいて感動しました。この表紙を眺めるために物理本を買っていただきたいくらいです。

サンプルコード

GitHub - tenbo07/monitoring-design-book-samples: 「AWSを使って学ぶ 監視設計」のサンプルコードです

3ヶ月くらい前に、誰にも言わずにしれっとサンプルコードを公開しました。元々公開する気はあったのですが、なかなかやる気が・・・。商業誌版が出るし、公開するなら既に同人版があるので出すならさっさと出そうと思って公開したのですが、結果としてよくわからない時期に公開してました。

内容としては6章のケーススタディで利用したTODOアプリのサンプルコードと、付録で追加したSynthetics用のLambdaのコードです。
TODOアプリはNuxt.jsとCDK(Python)で作っています。詳細はREADMEに書いたのでこちらを確認してください。

https://github.com/tenbo07/monitoring-design-book-samples/tree/master/ch06

Synthetics用のLambdaのコード解説は本書に詳しくという感じなので、商業誌版を手にとっていただければ・・・

同人版について

同人版は引き続きBOOTHで販売します。ただ、今回加筆修正した部分の更新はしない予定です。

tenbo07.booth.pm

金額的にはどうしても同人版の方が安くなってしまいますが、pixivのアカウントを持ってなかったり、物理本が欲しい方は商業誌版を手にとっていただければと思います。

最後に

正直、加筆修正はしていますが内容がほぼ同じものを商業誌として出して意味があるのかという気持ちはあったのですが、やはり物理本が出せることとAmazon楽天といった巨大なプラットフォームに出せるので販路の拡大ができるという意味でお話を受けさせてもらいました。
書いたからには多くの人の目に触れて欲しい一方で、技術書典もかなりの規模になってきたとはいえ、1つのコミニティですので、その閉じた世界でやってたものを世に出すというのは、若干の不安もありますが誰かの役に立てば幸いです。